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リアリスト学派の国際政治学による日本の外交・国防、国際情勢の分析

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トランプ応援団は、日本の滅亡も応援している④(トランプは、日本の核武装を否定した)

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今回は、この一連の記事の四回目、トランプの国防面での対日政策についてである。

一回目から三回目からの記事は、こちら↓
uipkmwvubg9azym.hateblo.jp

uipkmwvubg9azym.hateblo.jp

uipkmwvubg9azym.hateblo.jp

 

「トランプは日本の核武装を支持している」と言う人がよくいるが、この人たちは、事実関係を理解できていない。また、国際政治学についての無知もさらけ出している。

 


確かに、トランプは選挙期間中は日本の核武装を支持する発言を行ったが、大統領に就任後は、"拡大抑止"の再保証、つまり、米国の核の傘を大前提とした日米安保体制(=日米同盟)の強化支持を表明し、日本の核武装を明確に否定している。

これは、中国封じ込めを弱めるし(※核武装しない日本は中国をカウンターバランスする力、抑止・牽制する力を持てない)、米軍撤退の後の日本併合も容易にするから、中国の利益にもなる(※この対日政策はバイデン政権下でも同じであるだろう)。

www3.nhk.or.jp

 

なお、当選後に日本の核武装を肯定する発言を行ったこともあるが、この発言の真意は「中国が(最も)嫌がる日本の核武装をちらつかせることで、中国からの譲歩を引き出そうとする」というものであり、これは過去、米国が中国に対して繰り返し使ってきた常套手段のブラフ(こけおどし)である。なぜなら、この発言は、日本政府ではなく、中国に向けられているからである(日本政府に対して「核武装してはどうか」と言ったわけではない)。つまり、この発言には、本気で日本を核武装させるという意図はない。

biz-journal.jp


以上見てきたように、トランプには日本を核武装させるつもりがなかったのは明らかである。もしそれがあったならば、日本の核武装につながる「ミサイル発射が可能な潜水艦の建造」などに向けた動きや、日米両政府が日本の核武装について協議したという報道などもあっただろう。しかし、トランプ政権下で、日本の核武装に向けた具体的な動きは一切なかった。

ちなみに、日本の自主防衛が一向に進まなかったこのトランプ政権下の4年間の間に、隣国の韓国は「ミサイル発射が可能な潜水艦の建造」に成功している(2018年)。トランプとの関係が良くなかった(=悪い子の)韓国の自主防衛が進み、逆に、トランプと仲が良かった(=良い子ちゃんの)日本の自主防衛が一向に進まなかったことは、皮肉であるが、必然なのである。なぜなら、・・・・

 

この記事の続きをお読みになりたい方はこちらより(有料です)。残り2207文字です。
(ここまでで、1043文字でした) 


主な内容は下記です。

・「トランプは日本を核武装させたがっていた」という間違った認識を持っている倉山満氏への批判

・倉山氏のような親米保守思想が、日本の核武装を困難にたらしめている。

・トランプを支持する人たちは、低能か、中国の工作員のどちらかである。

・日本は滅亡しても、韓国は生き残れる、その理由。


記事を書くのには、労力と時間とお金(伊藤貫氏の論考が掲載された雑誌の収集等)がかかっていますが、そこから得られる広告収入はほんのわずかです(これまで書いた記事によって得た広告収入はわずか100円です)。このような状態を継続すれば、経済的に破綻します。

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多くの人に読まれる(無料の)記事が、イコール、優れた記事・価値ある記事ではありません。大衆というものは、えてして、(何の知的生産性もない中韓侮蔑などの)扇情的なものに煽られ、多数の意見に流され(少数意見には関心を持たない)、複雑な内容を理解することができない存在だからです(大衆は、複雑な内容の記事を理解できないので、多くの人に読まれることはない)。

だから、無料記事の氾濫(無料で読めるのが当然だという風潮)は、日本社会全体の知的レベルを低下させます。

もし、今後の日本について、このままでは深刻な事態になるということを理解されていて、それを阻止したいと思われている(奇特な)方がいらっしゃれば、ご購入下さい。

また、そのようなお気持ちがない方が、私の記事を読んでも、理解できないでしょうし、日本の核武装に向けて実際に行動することもないでしょうから、労力をかけて書いたものを読んでもらう意味・意義がないのです。